2008年プーケットの思い出 サンセットシーカヌー
今年の旅行の準備をしていたら、2008年、2009年の旅行時に書き留めたメモが
出てきました。子供達も成長したおかげで、長時間のオプショナルツアーにも
参加できるようになったこともあり、ちょっとアクティブなツアーにも
参加していたのを思い出しました。
現在も人気のツアーのようですし、せっかくの思い出なので記録を
残しておくことにします。
まずは、2008年のシーカヌーの思い出を・・・。
参加したのは、2008年8月19日催行されたツアーです。
申し込みは、我が家はちょくちょくお世話になっているブルーアイランドさま。
詳細はツアーレポを公開してくださっているので、とても助かりました。
ツアーレポ
2008年の旅行の際、久しぶりにパンガー湾でのシーカヌーのツアーに
行ってみようと、出発前に話していました。
夫と私は以前、ハイシーズンの2月にプーケットを訪れた折に二度ほど
シーカヌー(カヤック)の経験があります。
プーケットで体験できるアクティビティーの中ではイチオシ!の内容なので、
子供達と一緒に参加してみたいと常々思っていました。ただ、雨季は
海が荒れたりして大変かなと思い、お天気の様子を見ながらツアーに
参加するかどうか決めようと思っていたのでした。
この年は到着後晴天続きなので、このままお天気が調子良いうちに・・・
ということでプーケット到着早々ブルーアイランドさんのオフィスにお邪魔して、
予約を済ませました。
ちょっと目先を変えて、午後出発してサンセットまで見られる上に、
ロイ・クラートンの体験ができるという充実のツアーを申し込みました。
ブルーアイランドさんでの予約は、いつも結構急な日程の予約を
お願いしてしまうのに、素早く手続きしてくださって本当に助かります。
この場をお借りして感謝!です。
さて、当日は朝から快晴となりました!雲の様子も危なげない感じ。
まずは一安心です。お迎えが12時20分の予定で、昼食も付いているため、
午前中はたっぷり時間があるということで、息子と私はプールでのんびり。
11時ごろ部屋に戻り、ツアーに出かける支度をしました。
ブルーアイランドさんが事前に部屋にFAXしてくださった持ち物リストと
首っ引きで、準備を整えました。
帽子、バスタオル(ホテルで貸してくれました)、着替えを家族全員分、
そのうえカメラやタイ語の本、水のペットボトル、日焼け止め、サングラス
などなどで、たいそうな荷物になりました。
お迎えは時間きっかりにバンが到着。二人ほど助手席に乗るほど満席状態で、
船が出るポー港まで出発です。45分近くかかって、港に到着。
以前もこの港には何度か来た覚えがありますが、素晴らしく立派な桟橋が
できていて、乗船口まで車で直接桟橋を走れるようになっていました。立派な桟橋
桟橋から船へ
以前ボロボロの木製の桟橋を延々と歩いて乗船した記憶があるので、
これには助かりました。参加者が揃うまでは船の中で待機。
ソフトドリンクは飲み放題です。スタッフに桟橋のことを聞いてみると、
津波のあと建設されたものだとか。昔はすごーいぼろぼろの橋を歩いたよね~
と話して盛り上がりました。
参加者全員が揃ったところで出発。スタッフの自己紹介などは後回しのようで、
とりあえずランチタイム。ベジタリアンのゲストにも対応できるようになっている
そうで、ランチは野菜のみの春巻き、やきそば、サラダとフルーツ
(すいか、パイナップル、ランブータン、みかん)
というシンプルな内容。でも味はとても良かったです。ランチ
昼食の片付けが終了すると、イラストを使いながらのスケジュールの説明と、
狭い場所にカヌーで入っていく際の注意などが行われます。
なんとなく皆リラックスした雰囲気なので、
リピーターが多いのかもしれないという印象でした。
45分ほどの乗船時間で、まず最初のカヌーポイントに到着。
それまでにゲストとパドラー(カヌーの漕ぎ手)
の組み合わせを決めたり、カメラが濡れないようにするバッグを配布する作業が
行われていました。
我が家は夫と息子、私と長女で2艘のカヌーに分かれることにしました。
パドラーは夫と息子を担当してくれるお兄さんがやや先輩、私と長女担当の
お兄さんが後輩になるような雰囲気で、先輩パドラーがなにかとアドバイス
しているようで微笑ましかったです。 次々に洞窟へ
後輩パドラー(勝手に決めている)は英語が全くダメなようでひたすら無言。
私は既に2回カヌーは経験済みなので、景色の説明などはなくても
特に気になりませんでしたが、初めて参加する場合は、もう少し植物や
周囲の景色についての説明などが欲しいかも。
今回初めに入ったポイントには野生のサルが沢山おり、すぐ近くまでカヌーを
寄せてくれてとても感動しました。
マングローブの根元がアーチ状になっている箇所をわざわざくぐってくれたり、
そこで鮮やかな紫の蟹を発見!したりと盛り沢山な内容で大満足でした。
子供達も大喜び。 猿だ!
船に戻ってソフトドリンクなど飲んで一休み。カヌーに乗船中は幸いにも
余り日差しがきつくなく、日焼けを心配していた私はほっとしていたのですが、
やはり海風にずっと当たっていると相当のどが渇くようです。
普段余り飲まないコーラ、スプライトがとても美味しく感じられました。
二つ目のカヌーポイントは、洞窟の入り口の海水が逆流してきており、
カヌーはそこを遡っていくような感じになりました。そのためパドラーの
お兄さんは必死。ぜーぜー言っているので大変申し訳ない!という気分に
なってしまいます。
パドラーさんには申し訳ないながらも、真っ暗な上に,水が逆流してくる
細い洞窟を抜けるのは、なかなかワイルドで、娘と大いに盛り上がりました。
洞窟を抜けるとここもマングローブの茂る広いカヌーポイント。
こちらにはサルがいないのですが、水が引いた箇所にはハゼのような
魚がおり、時折ぴょこぴょこと地面の穴から姿を覗かせます。
パドラーのお兄さんがたくみにカヌーを操って、よく見える場所に
移動してくれます。また水鳥が小魚をパクッと食べる姿なども見られて
ドキドキしたり、このポイントも大満足でした。
船に戻ってティータイム。コーヒー、紅茶、カップケーキ(おいしい!)で
くつろいでから、フリータイムとなります。
自分達でカヌーを漕いで海を漂ってもよし、
近くの浜に上陸して泳いでもよし、船から直接海にドボン!と入って
泳ぐもよし・・・という感じ。
我が家もカヌーを一艘借りてのんびり海を漂ってみましたが、
そのうち母船(?)から
同じツアー参加の子供達がドボンドボンと海に飛び込み、キャーキャーと
遊んでいるのに気づきました。
我が家の子供達も、「あれやりたい!!!」と大騒ぎ。船に戻って念のため
救命胴衣を借りて着用。
海面に他の人が浮いていないのを確認してから、足からドボーンと海に飛び込みます。
結構な高さのある2Fのデッキからなので、まだ小学二年生の息子は怖がるかと
思いきや、救命胴衣を着たと思うとあっという間に飛び込んでしまうので、
びっくり。
そういえばこんな遊び方、なかなか日本ではできないかも・・・ということで、
この日子供達が一番楽しかったのはこの飛び込みだったそうです。なんだかな。 船から海にドボン!
海から上がるとだんだん日も暮れかかり、気温も下がって子供達は寒そうです。
こんなこともあろうかと、着替えやバスタオル等万全の用意だったので、
急いで身体を良く拭き、着替えもさせたところでいよいよ楽しみにしていた
クラトン作成タイムです。
クラトンについての説明を調べてみると・・・
以下、タイ王国大使館のカルチャー説明より引用
ローイ・クラトンはタイの伝統行事です。
“ローイ”は流すという意味で、
“クラトン”というのは、もともとバナナの葉で作った入れ物のことですが、
このお祭りでは蓮の花等をかたどって作った灯篭のことを指します。
紙やバナナの葉で作られた灯篭に線香、ろうそく、花等を入れて水に流すので、
日本語では「灯篭流し」と訳されています。以前はクラトンには
発泡スチロールがよく使われていましたが、最近では環境保護を考え、
一般的にはバナナの葉が使用されることが多くなりました。
このローイ・クラトンは陰暦12月の満月の夜に行われます。
毎年だいたい10月の下旬から11月の中旬にかけての頃です。
タイの行事や祭りはほとんど陰暦に基づいて行われますから、
日本のように毎年決まった日にお祭りがあるというわけではありません。
ローイ・クラトンは一般に川の女神に感謝を捧げるために行うのだと
言われていますが、起源についてはいろいろな説があります。
現在、一般的に言われているのは、スコータイ王朝のプラルアン王の妻である
ナーン・ノッパマートが、王に献上するため蓮の形や様々な形をした
灯篭を作り出したという説です。灯篭は王の指示によって川に流されました。
“タオスリチュララック法典”と呼ばれる本の中に、
王は「今日から以後、蓮の形の提灯は満月の月光に満たされる
11月の良き日に永遠に作られなければならない。」と話したと記されています。
ということで、本来は10月、11月の行事になるわけですが、
この灯篭を実際に作ってみて海に浮かべてみるわけです。
土台はバナナの木を輪切りにしたもの、バナナの葉を菱形に折って成型したものを
何枚も作り、ピンで次々に土台に留め、蘭などの花で飾りつけて線香を3本立てて完成。
カヌーのゲストとパドラーのチーム毎に一個のクラトンを作るので、
我が家は2個のクラトンを作る事ができます。ここでも先輩パドラーが、
なかなか器用に美しくクラトンを仕上げていくのに対して、後輩らしきパドラー君
はやや不器用な感じ。それもまた楽しく私たちもせっせと手伝いました。
完成してみると皆それぞれ少しずつデザインが違っており全てをテーブルに並べると、
なかなか壮観。クラトンが出来上がること、丁度綺麗な夕日が見られました。
クラトン完成の後はディナータイム。まず余り辛くないトムヤムクン
がめいめいに配られ、それを飲んでいる間に1Fの厨房から次々と料理が
運ばれてきます。その量と品数には本当にびっくり!
たっぷりのブラウンライス、マッサマンカレー、
大きな魚の唐揚げに甘酢あんをかけた豪華な一品、サラダ、野菜炒め、
フリッターなどなど。 品数豊富なディナー
子供達も喜んでよく食べました。ブラウンライスがおいしくておかわりを
しようとしたとき、船のスタッフがちょうど配膳してくれていたので、
タイ語で「ごはんください(アオカーオカァ)」
と言ってみたら、お!タイ語できるね?というようにニカッとしてくれました。
すっかり満腹になり、ディナーの残りが片付いたころには真っ暗に。
これから真っ暗な海に再びカヌーで漕ぎ出し(漕ぐのはお兄さんですが)、
海にクラトンを流します。自分のチームのクラトンを間違えないように抱えて出発。
真っ暗な海はちょっと怖いくらいでドキドキします。考えてみれば、真っ暗な海に
ボートで漕ぎだす・・・なんてドラマチックなシチュエーションはなかなか
普段体験できませんね。昼間は周囲に他のツアーもたくさん訪れていて
にぎやかだったのですが、もう私たちのツアーのみになっていることもあり
余計に静かでチャプチャプと波の音とパドルの音だけが響きます。
クラトンを流すポイントまで来ると、ライターでろうそくに火をつけてそっと
海面に。いくつものクラトンがゆらゆら漂う様子は神秘的。 クラトン流し
なにか願い事をとなえればよかったかな?すっかり忘れていました。
そのあと、パドラー君が海水に手を入れてみなさい、と身振りで教えてくれるので
やってみると、真っ暗な海面に砂粒ほどのきらきらした物体が無数に浮いていて
海水が輝いているように見えます。これはプランクトンなのだとか。
本当に綺麗でした。
無事クラトン流しも完了し、あとは涼しい風の中一気にポー港に戻ります。
長女は、タイ語の指差し会話帳で、パドラーさん達とコミュニケーションを
とっていて楽しそうでした。
ホテルへの帰着は22時。子供達に体力がついてきたからこそ
参加できるようになったツアーだなぁ とつくづく感じました。
やっぱりシーカヌーは、プーケットの数あるツアーのなかでも
イチオシです!
- [2010/07/27 10:50]
- プーケット旅行2008年8月 |
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